Smaller Quest vs Milan SL

ヨシザキさんのところで知ったが、Smaller Questは全長を25cm短く、幅は同じで高さを5m低くする模様。
Milan SLは全長は同じで、幅は7cm細く、高さは4cm低く。

Smaller Questは、前面投影面積を小さく、軽量化、コーナリング性能のバランスを重視。
Milan SLはばっさりとコーナリング性能は思い切って捨てて、前面投影面積を小さくすることと軽量化に集中。
メーカーの設計思想が現れるので面白い。

一般的に見ると、コーナリング性能をばっさり捨てるというのは思い切りすぎ。
Smaller Questの方が売れるだろう。

自分的には、どうせ元々ベロモービルは、ネイキッドトライクに比べると、
上半身重心移動ができないことで、絶対性能云々よりも、
コントロールの幅がほとんど無いので、
とてもじゃないが限界コーナリングをする気にならないだろうから、
それだったらCdA減少に特化してくれる方がうれしいという考えだが、
これは、もともと限界付近でのコントロールが好きな人間の考えであり、
マシンにゆだねて運転するタイプは、トータルバランスに優れた車の方が絶対良い。
というわけで、バイクに例えると、
Smaller Quest は CBR400RR(全体的にマイルドな味付けなのにしっかり速い)で、
Milan SLはRG500γみたいな感じだな。曲がらない、止まらない、真っすぐ走らない、超直線番長みたいな。
いや、止まらない、真っすぐ走らないは無いだろうから、まだ全然マシか。
自分は、RG500γの子分みたいな'88NSR(メーカーは違うけど)に乗ってたので、
シビアでピーキーなセッティングで乗ることが好きだから、やっぱMilan SLが好み。
あと、トライクを街乗り、峠登りから峠ダウンヒル、レースまで参加してよくわかったのは、
コーナリング性能が重要になってくるのは、第一にレース、第二に峠ダウンヒル
つまり、年に数回も無い。街乗りでは殆ど関係無い。レースはベロモービルで出たいが、
ダウンヒルはトライクの方がよっぽど速いだろう。
重心コントロールが構造的にできない車で限界コーナリングする事は、
LSD無しのFR車で限界コーナリングするのと同様に、コントロール性が無いに等しい。
トライクの場合は街乗りで交差点で限界コーナリングをして楽しむファンライドもあるが、
それはトータルタイムにはほとんど影響しない。
http://velomobiel.wordpress.com/2010/10/11/de-kleinere-quest/#more-29
http://www.velomobilforum.de/forum/showthread.php?t=21789